2024年 3月 15日

教科書採択について

投稿者: ai カテゴリー: ブログ

3月5日から予算特別委員会が開かれています。
令和6年度予算について
一問一答で審議が出来る貴重な委員会です。

教育の款で 私は、
教科書採択について質問をさせて頂きました。

今年8月に中学校の教科書採択があります。
未来を担う子供達にとって
より良い教科書を選んで欲しいと願い、
教科書採択について 注視しているところです。

一般的に、文科省の教科書検定を通った教科書は、
基準を満たしているのだから、
どの教科書を選んでも たいした問題はない、
…と思われがちです。
実際、他の委員の質問に対して 教育委員会次長が
そのような趣旨の御答弁をなさっていました。

しかし昨年、
教科書会社最大手「東京書籍」が発行した「新高等地図」で
約1200か所も 間違った記述があったことが 発覚しました。
文部科学省の教科書検定にも合格していた この教科書は、
令和4年4月から 高校1年生が使用しており、
同社が訂正済みの教科書を
再配布する異例の事態となりました。

このように 多くの誤記等があった
東京書籍の高校生用 地図教科書を合格させる一方で、
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中学生の歴史教科書の検定では
自由社の中学生用歴史教科書が
約400カ所の誤記等を理由として
一発不合格になっています。
文科省の教科書検定が、
必ずしも 公平公正に行われていない…と感じました。

さて
中学校で使用する歴史教科書の採択は、
「教育基本法」および「学習指導要領」に則った
教科書を採択するように…とあります。
「学習指導要領」には、
我が国を愛する態度を養う記述や
郷土や歴史上の偉人の記述も 触れるようになっています。
そのあたりの記述は、
教科書によって 量、質ともに差があるように思われます。

中学校学習指導要領 第2節社会科のなかには
「考古学などの成果を活用するとともに、
 神話・伝承などの学習を通して,
 当時の人々の信仰や
 ものの見方などに気付かせるよう留意すること」とあります。

このような記載がある以上、
すべての中学校歴史教科書には
神話についての記載が 十分にあって然るべきです。
しかし、
区内の中学校で使っている「帝国書院」の歴史教科書は
アイヌや琉球の記述は多いが、
神話や伝承についての記述は 極めて少ないです。

「教育基本法」および「学習指導要領」に則った
教科書を採択…と言いつつ、
記述内容は 教科書によって かなりの差があります。
また、文科省の教科書検定そのものが、
公正公平に行われたのかどうか、
疑わしいと言わざるを得ません。

教科書採択の際は
文科省の検定を通った教科書なら、
どの教科書を選んでも 大きな問題はない…と言う考えを改め、
「中学校 学習指導要領」に基づいた「項目別比較表」を作るなどし、
「教育基本法」および「学習指導要領」に則った
最も 総合評価の高い教科書を採択して頂きたいと思います。

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