2013年 7月 11日

婚外子相続について思うこと…

投稿者: ai カテゴリー: ブログ

結婚していない男女の間に生まれた非嫡出子(婚外子)の
遺産相続分を嫡出子の半分と定めた民法の規定。
この非嫡出子の相続格差をめぐり、
今、最高裁で弁論が行われています。

ニュースを見ていて思いましたが、とてもデリケートな問題ですね。

確かに、
生まれてくる子供は親を選べません。
ましてや 自分で嫡出子か非嫡出子を、
婚外子相続について思うこと…
選ぶなんて不可能ですよね。
それなのに、生まれながらにして
親の相続に関する権利が 1/2なんて差別だ!

そのように当事者の女性が訴えるのも
分かる気がします。

しかし 心配な事があります。
もし これが認められれば、
日本古来から続く婚姻制度、しいては家族制度を
崩壊させてしまうのではないでしょうか?
また、嫡出子の立場は どうなるのでしょう?

日本古来の婚姻制度には、意味があると思います。
それは、社会秩序を保つと言う意味と、
自分と配偶者の家族に 責任を追うと言う意味。

婚姻制度があるから、不倫はタブーとされます。
そして、お互いの親が倒れれば 看病や介護を行い、
子供たちが 代々 家のお墓を守っていく。
そのような意識が、生まれるのだと思います。

もし 結婚してもしなくても、権利は同じ!
となったら、人々の結婚に対する意識は
どうなるのでしょう??

面倒な 配偶者の親戚との付合いや義父母の介護、
ご先祖様を敬い、お墓を守る…と言う意識は、
どんどん薄らいでしまうのではないでしょうか。

私は この事が非常に気になります。

昨今、結婚のスタイルも多様化してきました。
入籍するカップル、事実婚のカップル、
いろいろなスタイルがあって良いと思います。

でも、将来的に子供が悲しまない結婚を選ぶことが、親の一番の責任ですね。